「鎌倉殿の13人」壇ノ浦の合戦シーン、アッサリ過ぎ?…第18回放送「壇ノ浦に舞った男」振り返り:4ページ目
終わりに
さて、次週放送の第19回は「果たせぬ凱旋」。伊予守となった義経は静御前(演:石橋静河)と仲睦まじく、それを妬む正室の里(演:三浦透子。郷御前)。ここ、絶対に何かトラブルが起きそうです。
京都で勢力を伸ばす義経と鎌倉の衝突を懸念する政子(演:小池栄子)と、荒れる頼朝。そして久しぶりに湧いて出た「獅子身中の虫」源行家(演:杉本哲太)。
行家「頼朝の首を取れ」
ホントにこの人は源氏の間を次から次へと……関わるとロクなことがありません(獅子身中の虫=寄生虫とは頼朝の評価ですが、実に的を射たものですね)。
そして襲撃を受ける義経……これは頼朝の刺客・土佐坊昌俊(とさのぼう しょうしゅん)による夜討ちでしょう。
義経「血を分けた兄弟ではないか!」
義時「戦は、もう終わりにしましょう」
不毛な兄弟対決を防ぐべく手を尽くすも、頼朝が本気で義経討伐に乗り出すと、義経の軍勢はあっけなく瓦解します。
いくら戦さに強くとも、それは鎌倉殿という大義名分に御家人たちが従ってくれたからこそ。彼らにそっぽを向かれた以上、もはや義経に勝ち目はありません。
(仲間たちに見せた寸分の一でも、御家人たちに示していれば……)
義経「いつか必ず迎えに行く」
静御前と別れ(そして自分をそそのかした叔父・行家にも見放され)、京都から落ちていく義経。ここから先は破滅まで一直線。更なる鬱展開が待っています。
今から覚悟を決めて、次週放送を迎えたいところです。
※参考文献:
- 『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 前編』NHK出版、2022年1月
- 『NHK2022年大河ドラマ 鎌倉殿の13人 完全読本』産経新聞出版、2022年1月