「うんともすんとも言わない」「うんともすんとも答えない」など、打消しの語を伴って“返事などがまったくないさま”を表すことば「うんともすんとも」。
日常的な会話でもよく使われる表現ですが、なぜ「うん」「すん」なのか気になったことはありませんか?実は意外なところにこの言葉のルーツがあるんです。
そこで今回は、「うんともすんとも」という表現の語源や由来に迫ってみたいと思います。
「うんともすんとも」の語源や由来はどこから?
うんともすんとも、の「うん」は返事・承諾(Yes)の意味、および鼻からでる音の擬音語として使われる「うん」からきています。そして「すん」は、この「うん」に語呂を合わせて用いられたという説があります。
意外!ポルトガルにルーツが?
上記の説のほかに、この言葉にはポルトガルに関連する由来があります。それは、うんともすんともの語源が「ウンスンカルタ(詳細は次の段落でご紹介します)」にあるというもの。
ポルトガル語で「ウン」は「1」を、「スン」は最高点を表す言葉で、このウンスンカルタが廃れて消えていったことから「うんともすんとも言わなくなった」と言われるようになったということなのです。