伊能忠敬の地図、北海道全域は間宮林蔵による測量の可能性
伊能忠敬研究会によると、伊能忠敬が制作した地図の北海道全域は弟子であった間宮林蔵の測量によるものであるとの発表がありました。
伊能忠敬の日本地図は北海道の北岸が間宮林蔵、南岸は伊能忠敬による測量であると考えられていましたが、今回の調査によってその説が崩れたかたちになります。
研究会は、伊能が寛政12(1800)年に北海道南岸を測量してつくった地図の電子データと、約20年後に完成した全国地図の画像を比べた。2つの地図を重ね合わせると、南部の海岸線は最大数キロ程度ずれていたことが分かり「同じ測量データを使ったとは考えにくい」(研究会)として間宮の寄与が浮かび上がった。
伊能地図、北海道全域は間宮に再測量依頼か – MSN産経ニュース
研究会のホームページでは伊能忠敬が測量した「一次測量伊能図」と 「最終版 伊能北海道図」を比較した分析図が公開されています。
最終版「伊能北海道図」は、すべて間宮林蔵の測量結果によって制作された
研究会によると、伊能忠敬は北海道の測量結果には自信が無かったと日記に書いているそうで、間宮林蔵の能力を評価しいらいしたのでは?と考えているそう。
Japaaanでは以前、伊能忠敬より100年も前に作成された日本地図が発見されたというニュースを取り上げましたが、日本地図に関連した発見は今後も続いていくのかもしれませんね。