懲りない輔親、ついに自宅を襲撃される

しかしこれで懲りなかったのか、輔親は浮気を繰り返しました。

「おのれ……あの男、一度ならず二度までも！」

という訳で長和元年（1012年）2月。今度は輔親の自宅へ道長の雑人らが多数で襲来します。

蔵命婦自身も「武勇」を奮ったのだろうか（イメージ）

「徹底的に、やっておしまいっ！」

「ひえぇ〜っ！」

果たして女を連れ込んだ瞬間をとらえたかどうか、輔親もさぞ恐ろしい思いをしたことでしょう。

それ以後、蔵命婦が後妻打ちを行った記録はありませんが、輔親もほとほと懲りたのかも知れませんね。

※参考文献：

• 倉本一宏『平安京の下級官人』講談社現代新書、2022年1月