「鎌倉殿の13人」山本耕史が演じる三浦義村、実は初回放送時点ではまだ8歳の子供だった?

令和4年(2022年)のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第1回から三谷幸喜らしいコメディとシリアスの調和が面白いと評判になっていますね。

「鎌倉殿の13人」コメディとシリアスの調和。初回放送の振り返りと次回のポイント

さぁいよいよ始まりました。令和4年(2022年)NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。重厚な音楽と兵馬俑のようなグラフィックで彩るオープニング、そして映画のような演出が、陰惨な戦乱の果てに切り拓…

1月16日(日)放送、2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第2回あらすじを予習

初回放送は視聴率17.3%と好調な滑り出しのNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。三谷幸喜の脚本と主演の小栗旬(役:北条義時)はじめ演者たちの好演が評判となっています。さて、前回は女装した源頼朝…

時代考証や言葉遣いなど、個人的に言いたいことがないわけでもありませんが、まぁそんな野暮は抜きにして、純粋に三谷脚本によるストーリーや俳優さんたちの演技を楽しませていただいています。

本格的に歴史を学びたいなら、そういう手段やメディアはたくさんありますし、何より家族みんなで楽しめるのが何よりです。

でもまぁ、ツッコミを入れるのもドラマ観賞の楽しみとも言えます(よね?)から、野暮であることは百も承知で言わせていただきましょう。

ご都合主義でもいいじゃないか?山本耕史が演じる8歳の義村少年

今回槍玉に上g……もとい言及するのは平六こと三浦義村(みうら よしむら)。主人公・北条義時(演:小栗旬)にとって生涯の盟友となる彼は、今作において山本耕史が好演しています。

(久しぶりに拝見しましたが、同じ三谷脚本による大河ドラマ「新選組!」で土方歳三を演じていた頃から全然変わらない青年ぶりで驚きました)

劇中では何を考えているか判らないところはあるものの、のんびり気味に描かれる父・三浦義澄(よしずみ)をしっかり補佐するキレ者で、その後もストーリーの重要な役割を果たすキーパーソンとして活躍する義村ですが……。

実は第1回の設定である安元元年(1175年)時点で、三浦義村は数え8歳の子供です(仁安3・1168年生まれ。諸説あり)。

いくら義時が切れ者であるからと言っても、8歳(満7歳)と言えば小学校1~2年生。頭脳は大人、身体は子供……じゃあるまいし、流石に無理すぎる気がしないでもありません。

……まぁ、それを言い出すと義時は13歳(長寛元・1163年生まれ)、姉の北条政子(保元2・1157年生まれ)は19歳、兄の北条宗時は生年不詳ですが、恐らく20歳前後でしょう。

「政子殿だが。あの歳で嫁に行ってはおらぬようだが、何か訳でもあるのか。あれだけの美しさ。もったいないのう」

※三谷幸喜「鎌倉殿の13人 あらすじ前編」より

源頼朝(みなもとの よりとも)公は劇中そう言いますが、19歳なら決して早いとは言えないものの、まだ嫁ぎ先をえり好みしてもよさそうな年ごろです。

妹の実衣(みい。阿波局)に至っては現代なら小学校中~高学年くらいでしょうか。

※北条宗時について

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※阿波局について

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とまぁ、あげつらえばキリがありませんが、そこはドラマのご都合主義、年齢の辻褄などは些末なこと(ちょっと語弊がありそうですが……)。

場面づくりのためにそれっぽい年齢らしい演者が個性を発揮して、魅せてくれれば視聴者としては御の字と言うもの。

頼朝公に「ぞっこん」な小池栄子(政子)も、マイペースで立ち居振る舞う宮澤エマ(実衣)も、あふれる若さで突っ走る片岡愛之助(宗時)も、もちろん他の役者たちも、悪役たちも含めてみんな魅力的。

それでいいじゃありませんか。ここは「そういう(それを楽しむ)場」なのですから。より詳しく知りたい方は、改めて調べるのがおすすめです。

3ページ目 義時との共通点?頼朝公の生前は、どこか薄い存在感

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