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江戸時代の鳥図譜「禽鏡」をデザインに採用した切手「自然の記録シリーズ 第2集」が美しい!

江戸時代の鳥図譜「禽鏡」をデザインに採用した切手「自然の記録シリーズ 第2集」が美しい!

日本郵便から、日本画をデザインに採用した特殊切手「自然の記録シリーズ 第2集」を発行します。

今年1月に日本郵便が新たに発行した特殊切手「自然の記録シリーズ」は、科学的な観点で自然由来のものが描かれた写生画などを、切手デザインの題材にしたシリーズで、今回が第二弾となります。

第2集は”鳥の図譜”を切手デザインに採用しています。題材となったのは、江戸時代の図譜「禽鏡(きんきょう)」です。

『南総里見八犬伝』で知られる曲亭馬琴(1767~1848)は、大の愛鳥家でした。実際に多くの鳥を飼っていたらしく、鳥に関する知識も豊富でした。その馬琴が、三女「くわ」の夫である絵師・渥美覚重 (赫州)に描かせたのが鳥の図譜「禽鏡」6 巻です。

そこには 300 点以上の鳥の図が緻密に描かれ、馬琴 自身の解説が記されています。その中には今では見ることができない絶滅種も含まれているので貴重です。

この「禽鏡」が完成したのは天保 5 年(1834)。「禽鏡」成立の背景には江戸時代後期の博物学へ の関心の高まりがあり、それが江戸の読本作者・曲亭馬琴にも及んだというわけです。

「自然の記録シリーズ 第2集」は2022年1月24日(月)から、全国の郵便局やネットショップで販売開始されます。価格は1シート(84円切手10枚)で840 円。

 
 

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