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まるで呪文か早口言葉…平安貴族・藤原公任の長すぎる肩書と絶えない苦労

まるで呪文か早口言葉…平安貴族・藤原公任の長すぎる肩書と絶えない苦労

昔から「肩書の長いヤツにロクなのはいない」とは誰が言ったか、中身のない人間に限って、ご大層で長ったらしい肩書を欲しがるなんてのはよくある話し。

しかし、中にはこうした肩書を自ら望んだ訳ではなく、押しつけられて受けざるを得なかった事例もあったようで、当事者の苦労は察するにあまりあります。

今回はそんな平安貴族の一人、藤原公任(ふじわらの きんとう)の長い肩書エピソードについて紹介したいと思います。

別当参議従三位行皇后宮大夫兼勘解由長官右衛門督備前権守藤原朝臣公任

藤原公任(康保3・966年生~長久2・1041年没)と言えば、大納言(だいなごん)公任の名前で小倉百人一首に登場、

滝の音は たえて久しく なりぬれど
名こそ流れて なほ聞こえけれ(五十五番)

の和歌で有名な歌人ですが、同時に朝廷へ仕える官人でもありました。

さて、そんな公任につけられた肩書がこちら。

「別当参議従三位行皇后宮大夫兼勘解由長官右衛門督備前権守藤原朝臣公任」

読みは「べっとう さんぎ じゅさんみ ぎょう こうごうぐうだいふ けん かげゆのかみ うゑもんのかみ びぜんごんのかみ ふじわらの あそん きんとう」となります。

何だか早口言葉か呪文のようですが、肩書を一つずつ分解、ざっくり紹介していきましょう。

2ページ目 いくら何でも一人で抱え込み過ぎ

 

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