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そうだったの?江戸時代 危険な商品から手作りシャンプーまで、江戸時代の美容へのこだわりは半端ない

危険な商品から手作りシャンプーまで、江戸時代の美容へのこだわりは半端ない

ブタやイノシシの蹄(ヒヅメ)を原材料としたパック

ブタやイノシシの蹄(ヒヅメ)を砕き、米の研ぎ汁で煮詰めて膏薬状にしたものを顔に塗っていました。現代の顔パックです。

夜寝る前に顔に塗って翌朝洗い流すことで、色白肌になると人気がありました。

海藻と小麦粉のシャンプー

現代と違い、江戸時代の女性がお風呂に入るのは1ヶ月に約2~3回程度だったといわれています。そのため、絹のように美しい髪を保つために「ふのりシャンプー」を手作りする女性も多かったようです。

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海藻を使った「ふのりシャンプー」は、ふのりを熱い湯につけて溶かし、小麦粉もしくはうどん粉を混ぜて作ります。作ってすぐの熱いうちに髪に揉み込み、一度熱い湯ですすいで、もう一度水ですすいでいました。

江戸時代の女性たちは、現代の女性たち以上に手間ヒマをかけて美を追求していたのかもしれません。

おわりに

江戸時代の女性たちは美容に対しての関心が高く、当時の美容書である『都風俗化粧伝』などはとても人気でした。そのため、メイクのハウツーをはじめ、さまざまな美容に関する知識が瞬く間に広まったようです。

こうした女性たちの好奇心や美への追求が、後の文明開化において日本の美容技術を瞬く間に成長させ、私たちが日々使用しているコスメ商品の基礎となりました。

 

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