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日本橋、遊郭、長屋…浮世絵で見る、江戸時代を生きる人々のタイムスケジュールはどうなっていた?【午後1時から午後3時頃】:3ページ目
歌舞伎芝居小屋の熱気は今や最高潮
江戸文化を大きく担っていたものとして、歌舞伎芝居が挙げられられます。歌舞伎は当時の時流をいち早く芝居に取り入れ、音楽や踊り衣装など今の言葉で言えば“イケてる”もの、時代の最先端を表現していたのです。
当時の歌舞伎は上映時間が長く、しかし芝居小屋はほとんど吹き抜けのような作りとなっていました。
そのため歌舞伎を観に行く場合は朝のまだ暗い内に、歌舞伎小屋の周りにある“芝居茶屋”で飲食をしながら芝居が始まるのを待ったのです。
ここに芝居茶屋の部屋の中にいる中堅町人と芝居茶屋の女中が描かれています。このように歌舞伎を度々観に行くことが出来る客というのは、高い木戸銭を払い、歌舞伎を観に行くたびに着物を新調することができるような、お金持ちの大商人や役人たち・休暇中の大奥の女中などでした。
一般庶民はそうそう歌舞伎を観ることなど出来ませんでしたが、何ヶ月も貯金をして、浮世絵で見る贔屓の役者を観に行こうとしたのです。
そのような様々な人々が楽しむ歌舞伎の芝居も日没までには終わります。朝から芝居を楽しんで、今が芝居の最高潮となるのです。
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