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野外での「青姦(あおかん)」という言葉は中国の故事「邯鄲の夢」が由来だった?
野外での性交のことを俗に「アオカン」といいますが、漢字では「青姦」。その語源としては、読んで字のごとく、「青空の下での姦淫」のことを表した言葉だと簡単に推測できそうですが、世の中にはそう単純に物事を理解することを避ける傾向にある人たちも確か。なんだかんだとってつけて理屈で考えたがる人たちも一定するいるようです。
そんなタイプの人たちによると、元々「アオカン」とは、野宿することを表す言葉だったのが、「青天井の下の邯鄲かんたん(コオロギ科の昆虫)」が縮められて、「アオカン」となったと考えています。
また別の一団では、中国の故事である「邯鄲の夢(かんたんのゆめ)」と結びつけて解釈したがる人たちもいるようです。
「邯鄲の夢」…どんな故事なの?
そもそも「邯鄲の夢」とはどんな故事なのでしょうか?
あるとき出世を望んだ邯鄲という都を訪れた青年が、栄華が想いのままになるという枕を借りて栄枯盛衰50年の人生を夢に見ました。ところが目が覚めてみると眠る前に頼んでおいたお粥がまだ炊き上がっていなかった、というのがこの「邯鄲の夢」の内容です。
また、「邯鄲の夢」という言葉には、枕の隠語として「邯鄲」が用いられており、そこに青空か青天井が加わることで「青邯」になったという説もあります。
いずれにしても、これらの考え方によると、性交における男性の性的絶頂が短すぎるため、その短さに結びつけられたものととらえられています。そうして、「邯」がいつしか「姦」になったとされています。
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