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あの清少納言も恋に悩んでいた!? 「遠くて近きは男女の仲」〜日本のことわざ 恋愛編 その1:3ページ目
清少納言の恋
さて、この清少納言ですが、和漢の学に長けた才女として名を馳せる一方で、当時は、漢字を使う女性は、知性をひけらかす者として嫌われる風潮がありました。
宮中に仕えていた時期は重なることがなく面識もなかったと言われている(諸説あり)紫式部などは、『紫式部日記』の中で「清少納言こそ、したり顔にいみじうはべりける人」というように清少納言のことをこき下ろしています。「清少納言って、得意げに偉そうなことばっかり言ってほんと、いやな女よね」みたいな感じでしょうか。
しかし宮中では、清少納言の才気あふれるやりとりを好む男性も多く、親交の深い男性も何人かいたようなのです。例えば、藤原実方、藤原斉信、藤原行成、源宣方、源経房などなど…。この中には、恋人かも…と言われている人物もいるようです。実生活では、橘則光と結婚するも離婚して、後に藤原棟世と再婚しています。
ひょっとしたら、清少納言は、恋多き女性だったのかもしれませんね。だからこそ男女の心の機微がよく理解できて、「遠くて近きもの 極楽 舟の道 男女の中」という一文がサラリと書けたのかもしれません。
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