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あの清少納言も恋に悩んでいた!? 「遠くて近きは男女の仲」〜日本のことわざ 恋愛編 その1:2ページ目
遠くて近きもの 極楽 舟の道 男女の中
清少納言は、『枕草子』の中で、「遠くて近きもの 極楽 舟の道 男女の中」と書いています。これは、まだまだ遠いものだと思っていても、人はいつ死ぬかわからないし、時間はすぐに経ってしまうものだし、男女の間柄もいつどうなるかわからないし…、とこの世の理を言い表している深い意味を持つ一文です。
ところが、この中の「遠くて近きもの 男女の中」だけが飛び出してしまったようなのですね。そしてそれが独り歩きして、やがてことわざになってしまった、ということでしょうか。
面白いことには、この一文の前に、清少納言は、こうも書いています。
「近うて遠きもの 宮のべの祭り 思わぬはらから、親族の中 鞍馬のつづらをりといふ道 師走のつごもりの日、睦月のついたちの日ほど」
これは、師走と年が明けた睦月の最初の午(うま)の日に行われる宮のべの祭りは、その間の期間は短いけれど年を越すので遠いし、親しく行き来していない兄弟姉妹や親族は遠い存在だし、鞍馬のくねくねと曲がりくねった参道は果てしなく長く遠く感じるし、大晦日から見ると元旦は翌日だというのに年を越すから遠い存在だし…、と言っている、これまた人の心理を鋭く突いた一文です。
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