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日本最古の老婆心?天照大神が旅立つ孫に贈った三つの「御神勅」とは

日本最古の老婆心?天照大神が旅立つ孫に贈った三つの「御神勅」とは

天壌無窮(てんじょうむきゅう)の御神勅(ごしんちょく)

まず、天照大神は邇邇芸命に草薙剣(くさなぎのつるぎ)を授け、こう言いました。

【意訳】「良いですか。末永く実り豊かな葦原中国は、私の子孫が王(きみ。君主)となって治めるべき場所ですから、皇孫(すめみま)であるあなたが治めなさい。あなたの子孫が終わりのない天と地(天壌)のごとく栄えるよう、よい政治をするのですよ」

原文】「葦原千五百秋之瑞穗國、是吾子孫可王之地也。宜爾皇孫、就而治焉。行矣、寶祚之隆、當與天壤無窮者矣。」

※『日本書紀』巻第二 神代下より。以下同じ

葦原千五百秋之瑞穂國(あしはらのちいおあきのみずほのくに)とは「葦が生い茂る湿地(稲作に適した豊かな土地)に瑞々しい稲穂が末永く実る豊かな、美しい国」を意味する葦原中国の別名で、天照大神の孫である邇邇芸命が治め、その子孫が永遠に栄えるよう、言霊(ことだま)を贈ったのでした。

これを「天壌無窮(てんじょうむきゅう)の御神勅」と言います。御神勅(ごしんちょく)とは神様の御言葉、特に命令を言います。

3ページ目 宝鏡奉斎(ほうきょうほうさい)の御神勅

 

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