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お客の耳垢をとる「耳垢取り」?まだまだある多種多様な江戸時代のビジネス

お客の耳垢をとる「耳垢取り」?まだまだある多種多様な江戸時代のビジネス

財産を地下に保管しておく「穴蔵屋」

また、財産を火災などの災害から守るために地下の防火倉庫に保管しておく「穴蔵屋」というものもありました。現代では「貸し倉庫」がその役割をしているかもしれません。

「小判売り」という職業の人たちは、「ゑんぎにひとつかひましやう」「ゑんぎの百両かふていかつしやれ」と大声を出して商人が売り歩いていたといいます。これは本物の小判を売っていたというわけではなく、神社や仏閣の祭礼で縁起物として参詣の人々に売ったと伝えられています。

惚れ薬として効果があるとされたいもりの黒焼きを売っていた「いもり売り」なんていう職業もあったようです。

近年、AIやテクノロジーの発達で将来的に消滅する職業が予想されるなど、職をめぐる心配事や不安がつきません。ところが、このような職業の入れ替わりは、歴史上何度も繰り返されてきたことでした。

仕事は日々の糧を得るだけでなく、それを通して地域や社会と繋がるためにあります。もしも、十分なお金があって働く必要がなくなったおとしても、仕事がなければきっと毎日が退屈になってしまうでしょう

多種多様な働き方や様々なビジネスアイディアを生かす知恵。我々はもっと江戸時代に生きた人たちから学ぶことが多くあるのかもしれません。

 

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