お客の耳垢をとる「耳垢取り」?まだまだある多種多様な江戸時代のビジネス
先に筆者は「屁負比丘尼」の記事で、「下級階層の人たちはどんな手段を使っても日銭を稼がなければならず、そのため日常生活の至るところに「職業」が入り込む余地がありました」と紹介しましたが、江戸時代は現在の感覚からするとびっくりするようなビジネスが江戸時代にはたくさんありました。
ミッション「奥方の辱めを代行せよ!」江戸時代に存在したオナラの身代わり業「屁負比丘尼」
いつの世でも恥ずかしいのが「おなら」。少し気の緩んだときに「プッ」と出てしまうほど恥ずかしいことはありません。まして、おならをした人が殿様や大名の婦女のような身分の高い女性だったらなおのこと。…
お客の耳垢をとる「耳垢取り」
例えば「耳垢取り」。これはその名の通り、お客の耳垢をとってくれるサービス。貞享年間に書かれた絵に「江戸神田紺屋町三丁目長官、耳垢取り唐人越九兵衛」という名前が見えます。
また、正徳年間に書かれた『老人養草』の中に「京の辻々に耳の垢とりといって毛紅人(おらんだ人)のかたちに似せて…」とあることから、服装は唐人姿が多かったようです。だいたい元禄末か正徳頃まで存在していたようです。
現在でも都内を中心に耳かきエステのお店がありますが、もしかしたらこのビジネスはそのはしりかもしれません。
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