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意外とたくさん!図星、的確、目的…何げなく使っている「弓矢」に由来する言葉を紹介:3ページ目
目的(もくてき)
矢を射る時、目で的を狙うことから、狙う対象をそのまま「目的」と言うようになりました。
あまりにも当たり前すぎて弓矢が思い浮かぶこともないと思いますが、意外なところにも弓矢が潜んでいました。
ちなみに「的中(てきちゅう)」も「的に中(あた)る」意味で、弓矢に由来します。
矢継早(やつぎばや)
「そんなに矢継早に訊かれても、答えきれないよ」
矢を射たら、すぐ次の矢をつがえて射て、また次の矢を……というように、次々と矢が飛んでくる状態、転じてぶっ続けに何かをする・される状態を言います。
「矢のような催促」なども、これと同じ意味です。
弓を外す
弓から弦を外せば矢が射られないように、武装解除し、戦意がないことを示す意味で使われます。
また、弓も弦も張りっぱなしだと弛んだり歪んだりして使い物にならないため、適宜休む・休ませることも言います。
弓手(ゆんで)
左手のこと。弓は基本的に左手で持ち、右手で弦を引き絞ったことからそう呼ぶようになりました。
しかし、それだけだと右側の敵を上手く射られない弱点を克服するべく、武士の中にはどちらの手でも弓の稽古をする者もいたそうです。
おわりに
改めて振り返ってみると、まだまだ弓矢にちなんだ言葉がたくさんあります。
それらの言葉たちが生み出された背景に想いを馳せると、弓矢に慣れ親しんだ先人たちの積み重ねてきた歴史や文化が、より身近に感じられるのではないでしょうか。
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