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春画は新婚生活に必須?江戸時代、春画はただ見るだけのものじゃなかった:2ページ目
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こんな役割もあったの?
ほかにも、火除けの役割もあったとのこと。なぜ春画が火除け?と思いますよね。明和期(1764~72)に京都で発生した火災が原因のようです。その火災で市中は燃えて、一つだけ倉庫が焼け残っていたそう。鎮火してからその倉庫を開けてみると、その中に月岡雪鼎(つきおかせってい)の春画が入った小箱があったのです。これを機に、月岡雪鼎の春画には火伏せの効果があると評判になり、京都の人々が買い求め、値段も10倍に膨れ上がるほどの人気ぶり。
験担ぎにも効果あり
三つめの役割は、勝つためのおまじないです。平安時代にあるモテ男が寝室のあり様を絵にして、絵合わせに出したところ、その春画が注目され、華々しく勝ったのです。それから、春画は別名「勝絵」と呼ばれるように。春画が、縁起のいいものとしても注目されるようになったのですね。
当時、春画は、ただ単に娯楽としての役割だけでなく、新婚生活で役立てたり、火除けそして験担ぎの役割まであったのですね。人々にとって、なくてはならないもの。それが春画だったのです。
※絵合わせ…平安時代の貴族の遊びで、左右に組を分けて判者を立て、絵や和歌を添えた絵を出し合い、優劣を競うもの。
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