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【豊臣兄弟!】清兵衛(伊藤健太郎)&盤覚(坂口涼太郎)は実在?史実で探る「秀長vs興福寺」激突の裏側

【豊臣兄弟!】清兵衛(伊藤健太郎)&盤覚(坂口涼太郎)は実在?史実で探る「秀長vs興福寺」激突の裏側:3ページ目

秀長に謁見する興福寺一乗院の「盤覚」

第37回では、秀長の交渉相手として登場したのが、興福寺一乗院の坊官・盤覚(ばんかく/坂口涼太郎)です。

ドラマでは、盤覚は興福寺の使者として、大和の国主となった秀長に謁見します。

盤覚についても、実在の人物かどうかを裏付ける史料は確認できないようです。

ただし、彼が仕える一乗院は興福寺の二大門跡の一つ。摂関家との関係を持ち、門主には貴族や皇族の子弟が入る格式の高い寺院でした。

そして坊官とは、門跡に仕えて寺の実務を担う在俗の僧侶のこと。寺領の管理や年貢、文書、対外交渉など、門跡を運営するための仕事をしていました。

そう思うと、興福寺の使者として、盤覚というキャラクターを置いた設定も納得ですね。

秀長の検地は「国の仕組み」を変えた

領民たちの立場からすると、秀長の政策は「年貢を安くしてくれる!」と喜べる状態ではなかったようです。

今までの大和では、寺社の権威が土地支配を支えてきたのに、武家の領主が土地を調査して支配する領地へ…

秀長は、国の仕組みそのものを変えようとしたのです。

新しく吹いてきた風は、人々に希望を運んで来たというより、長年続いてきた寺との関係が壊れる恐れや不安を抱かせたかも。反発する人が出てくることもあるでしょう。

石川清兵衛と盤覚が映す「大和の転換点」

石川清兵衛も盤覚も、現在確認できる史料からは、実存を裏付けられません。それでも、二人のキャラクターを通して、秀長が領主となった当時の大和の状況が見えてくるのではないでしょうか。

盤覚は、興福寺側から、清兵衛は村側から、そして 秀長は大和国の仕組みを変える領主として、この変化に向き合いました。

第37回『秀長の国』は、そのタイトルから思い浮かぶような、“秀長が大和を手に入れたサクセスストーリー”だけではありませんでした。「寺社の国」から「武家の国」……秀長・領民の使者・寺の使者という視点で描かれていましたね。

参考:
戦国最高のNo.2 豊臣秀長の人生と絆 真山 知幸
図説 豊臣秀長――秀吉政権を支えた天下の柱石 河内将芳
興福寺公式HP

 

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