『豊臣兄弟!』後半の鍵を握る「浅井三姉妹」茶々・初・江——秀吉に翻弄された波乱の生涯:4ページ目
秀吉に振り回された人生・三女の江
大河ドラマでも取り上げられることが多い、三女・江こと崇源院。
姉二人より4歳ほど年下です。江を演じる西川愛莉さんも姉役の二人とは同じくらいの年齢差があります。
まだ16歳の西川さんは、2022年に「東宝シンデレラ」オーディションにて審査員特別賞を受賞以来、現在までにドラマや映画などで活躍しています。
江といえば、大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』で主役の江を演じた上野樹里さんのイメージが強いもの。天真爛漫・活発で疑問は追求する行動力のある女性でした。
まだ幼さの残る愛らしさの中にも利発そうな雰囲気がある西川さんが、新しい次世代・江を見せてくれるのが楽しみですね。
史実での江は天正元年(1573)生まれ。小谷城で生まれたとも母・お市と姉たちが長政の死後、織田家が引き取ってから生まれたとも伝わります。
江は養父・柴田勝家と母・お市を失った後、豊臣秀吉の養女となります。そして秀吉の都合で(織田信雄の命令とも)尾張大野城主で従兄弟の佐治一成と結婚。
しかしながら、天正12年(1584)『小牧・長久手の戦い』で秀吉と家康が火花を散らす関係になったとき、佐治一成は家康が三河に帰国する際に船を提供し、秀吉の逆鱗に触れます。
秀吉は「姉の茶々が病気」と偽り江を呼び戻し、そのまま強引に離婚させたと伝わります。(諸説あり)
二度、三度と結婚させられた江
さらに、史実の江には悲劇的な運命が。
強引に離婚させられた後、翌年の天正13年(1585)、12歳で、今度は秀吉の姉・ともの次男で秀吉の甥・羽柴小吉秀勝と結婚させられます。
二人の間には娘・完子を授かりましたが、秀勝は朝鮮出兵時に24歳という若さで亡くなってしまいました。
次に江は、またまた秀吉の都合で三度目の結婚をさせらます。
まったく、戦国時代とはいえ「女性の人生をなんだと思ってんだ!」と言いたくなるほど。
三度目の夫は、険悪な関係だったものの調和した徳川家康の嫡男・徳川秀忠でした。秀忠は天正7年(1579)生まれなので江より6歳ほど年下でした。
秀吉は、江と秀忠の間に娘ができたら、自分と茶々との間にできた豊臣秀頼と結婚させ、徳川家を取り込む腹づもりだったと伝わります。
江は、再再婚にあたり、羽柴小吉秀勝との間にできた娘・完子を連れて行きたいと願い出るも、秀吉はそれを許さずに茶々に養育させます。
猿、江の人生をなんだと……。

