『豊臣兄弟!』後半の鍵を握る「浅井三姉妹」茶々・初・江——秀吉に翻弄された波乱の生涯:2ページ目
姉妹愛を重んじ嫁ぎ先を栄えさせた次女・初
浅井家三姉妹の次女・初を演じるのは田牧そらさん。20歳という若さですが、生後半年からモデル活動を開始、幼い頃から子役としてさまざまな作品に出演しています。
史実での初は、永禄13年(1570)生まれと推測されています。姉の茶々とは1歳違い。
父が自害したときはまだ0歳だったため、父の胸に抱かれたことはあっても、その面影や胸の温かさを記憶に刻むことはできなかったでしょう。
母・お市と姉妹とともに織田信長の弟・信包(伯父とも)に保護され、その後、柴田勝家と再婚した母・お市とともに福井城に転居。けれども『賤ヶ岳の戦い』で勝家は秀吉に敗れ、北ノ庄で自害……姉妹ともにまた親を失い秀吉の庇護下に入ります。
夫とは夫婦仲がよく血縁の子女教育に熱心
初は、天正15年(1587)18歳頃のときに秀吉の計らいで、7歳年上の京極高次へ嫁ぎます。
高次は、浅井長政の姉・京極マリアの長男でお初とは従兄弟同士。小谷城で生まれているので幼馴染でもありました。
京極高次は、本能寺の変の折には明智光秀に味方をするなど、先見の明がある武将とはいえなかったようです。
けれども、高次の妹・竜子が秀吉に気に入られたり、妻・初のおかけで大名として出世したりなどで、「女性のお尻が光って出世した『蛍大名』」などという不名誉なあだ名をつけられてしまいます。
そんな初と京極高次の夫婦仲はとてもよかったとか。二人の間に子供は授からなかったものの、初は側室の息子を引き取り京極家の嗣子として育てます。その子・のちの京極忠高はお初を誰よりも慕っていたそうです。

