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『豊臣兄弟!』ただの“母の日回”ではなかった!なか・寧々・お市、三人の母が残した「覚悟の言葉」を考察

『豊臣兄弟!』ただの“母の日回”ではなかった!なか・寧々・お市、三人の母が残した「覚悟の言葉」を考察:2ページ目

ニューフェイスも古参の家臣も皆で飲めや歌えの楽しそうな様子を見て「よい家臣に恵まれた」と満足そうにいいながらも、「上手くできるかの」と不安に襲われる秀吉。

そこに、「あんたらならできる」と言いつつ、件の銀色の反物を使って作った打ち掛けを羽織って登場したおっかさま。安物と承知の上で買って仕立てたのでしょう。なかにとっては、大切な息子からの贈り物。それが、安物だろうが・質が悪かろうが・ぼったくられていようが、関係ありません。

「ま〜た、いいかげんなことを」という小一郎に「いいかげんじゃないよ。あんたらならできる。あんたらだからこそ、できる」というなか。

楽しそうな家臣たちのほうを見ながら、「あんたらは、ずっと向こう側にいたんじゃないか。あの頃、あんたらが“いてほしかった”と思ったようなお大名になりんさい」と。

母の「絶対的な肯定感」ほど、子にとって無敵に感じる援護はないでしょう。

「どうじゃこの着物!」と自慢するなかに「べっぴんじゃ!」と誉めつつ、「まったく安物がよう似合っておるわ。わはははははは!」と笑う兄弟。

母親に向かってすごく失礼なのですが、込み上げる不安や緊張がおっかさまの言葉で和らいだ様子。「安物の粗悪品と知りつつ息子からの贈り物なので喜んで打ち掛けにした母」を嬉しく思ったでしょう。

なかはあえて安物の反物を打ち掛けにして着ることで、「大名になったからとかっこつけないでいい。ありのまま昔の気持ちでやればいい」ということを息子たちに身をもって教えたのだと思います。

「かっこつけとってもいかんのう。わしらはもともと百姓あがりじゃ。民たちと一緒に泥まみれになったらええんじゃ。」という小一郎の言葉に頷く秀吉。「皆、わしの宝じゃ。皆で良き夢をみよう」という秀吉の言葉に頷く小一郎。

このままの秀吉でいてくれたら……と、思いつつ、農村の貧困時代からまったく変わらないなかの「無敵の胆っ玉かあちゃん」ぶりに、胸がジンとしました。

3ページ目 育てる意義を見出す「戦国最強ファーストレディー」・寧々

 

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