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江戸時代の人は“遊び上手”だった?浮世絵・お伊勢参り・歌舞伎に見る、娯楽を濃く楽しむ知恵

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歌舞伎は、ほぼ“推し活”

そして、やっぱり面白いのが歌舞伎です。調べるほど、「これ今と変わらんな……」となる。人気役者が出れば人が集まり、役者絵が売れ、同じ服装を真似する人まで現れる。これ、今風に考えれると完全に“推し活”ですよね。

この頃の人たちが大事にしていた“粋(いき)”って、ただ「派手」という感覚だけではないんですよね。高級品を見せびらかすというより、「分かる人には分かる」みたいな感覚がある。

その一方で、現代はどうしても数字が強い時代です。再生数、フォロワー数、ランキングなど、気づけば、楽しむ前に数字の大きさを見てしまうこともある。

でも江戸の人たちは、数字よりも本質的なこと「自分がちゃんと好きかどうか、面白いと思えるかどうか」をもっと大事にしていたようです。

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アニメの登場人物やアイドルなど、自分のご贔屓を「推し」と呼び、ライブや舞台を観に行ったりグッズやDVD・CD・写真集などを買ったり、ファンクラブに入ったりなど、いろいろな応援をする「推し活」。…

“足りない”からこそ、濃く楽しめたのかもしれない

もちろん、現代の生活は圧倒的に便利です。ただ、限られた娯楽をちゃんと味わう感覚は、昔のほうが強かったのかもしれない。一方で現代は、面白いものが多すぎて、逆に一つひとつを深く楽しむ前に次へ進んでしまうことがあります。

江戸時代の人たちは、少ない選択肢のなかで、季節や旅や芝居をちゃんと待って、ちゃんと盛り上がっていた。もしかすると、「娯楽が少なかった」のではなく、少ない娯楽の中で、楽しみ方が濃度が濃かったのかもしれません。

参考文献:田岡夫典訳『世界名作全集 第41 (1959 平凡社)

 

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