かつて「タバコ」は神聖な植物であり“万能薬”だった…人類史に刻まれた知られざる役割:2ページ目
日本
日本にタバコが伝来したのはコロンブスのタバコとの遭遇から約50年後の1543年といわれ、ポルトガルから鉄砲と一緒に種子島に持ち込まれたのが始まり。
徳川家康が1601年にスペイン人修道士からタバコの種と薬(タバコ)を贈られた、日本初の喫煙者とされています。
最初は武将の嗜好品として流行し、しだいに民間にも広まり、タバコは肺切り傷の血止め、化膿止め、咳、歯痛、胃病、腹痛、頭痛、しもやけなど、多岐にわたる症状に効くと考えられていました。刻みタバコを傷口に詰めて血止めにする方法は、江戸時代の一般的な民間療法。タバコを吸うことを「一服する」「のむ」と呼ぶのは、薬として扱われていた名残です。
明治期にも「薬」としての広告や、輸入品一覧にも記載があります。
歴史上の有名人も愛飲していました。
伊達政宗(1567年9月5日〜1636年6月27日)
特にヘビースモーカーとして有名だったのが伊達政宗で、日に4度、決まった時間に喫煙をしたそう。
実際に使用していたキセルが現存しており、全長68cmという今では考えられない大きいサイズでした。根付けなどと同じく、キセルも工芸品として趣向を凝らしたデザインが発展していきます。
平賀源内(1728年〜1780年1月24日)
平賀源内も、煙管(キセル)を手にした肖像画が有名ですね。実は世界で初めてライターの原型を発明したのも源内といわれています。
このライターの名は「刻みタバコ用点火器」と名付けられ、キセルにつめたタバコの葉に火を付ける発明品。火打ち石と鉄をぶつけてできる火花が、もぐさにつくことで発火するというもの。
平賀源内が刻みタバコ用点火器を発明したのは1772年なので、この発明を輸出したら世界で流行ったかも!?
