「べらぼう」はやっぱり面白い!総集編の予習にもう一度見たいあの場面10選&魅力3選を振り返る:3ページ目
六、鶴屋からの贈り物
※第25回放送「灰の雨降る日本橋」
吉原者が本屋を名乗るなど、まして日本橋に店を構えるなど言語道断……物語前半における強敵の一人であった鶴屋さんが、灰捨て競争を通じて蔦重のペースに巻き込まれ、ついには仲間入りを認めるハイライトです。
あの扇屋宇右衛門が感涙にむせび、駿河屋の親爺様がこれまでの非礼をお詫び申し上げるほどの感動が、視聴者にも伝わりました。
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七、歌麿と石燕の再会
※第30回放送「人まね歌麿」
自分の画風を追求する中で妄想にとらわれ、心身を病んでしまった歌麿。そこへかつての師である鳥山石燕がやって来ます。
「待っておったぞ、三つ目!」
見えないモノが見える者は、そのモノの姿を絵に描いてやる務めがある。この言葉を受けて、身近な命への興味に目覚めた歌麿は、文字通り当世一の絵師に成長していくのでした。
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八、新之助の決起
※第33回放送「打壊演太女功徳」
神隠しに遭って以来、地方で農民として暮らすも天明の大噴火で焼け出され、蔦重の元へ転がり込んだ新之助とふく夫婦。やがてとよ坊も生まれますが、貧困の中で命を落としてしまいます。
至極まっとうに生きて来た報いがこれか……世に対する怒りからついに天明の打ちこわしが幕を開けたのでした。
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九、身上半減でも懲りない蔦重
※第39回放送「白河の清きに住みかね身上半減」
田沼政権が崩壊し、松平定信の白河政権が誕生。いわゆる寛政の改革に対する反発から好色本を出版した蔦重は、身上半減(全財産の半分没収)の刑に処されます。
それでも悪びれない蔦重は「身を半分ってのは、タテですかヨコですか?」「何がまっとうな本づくりなのか、お奉行様がたと膝詰めでお話したい」と命懸けの減らず口を叩きました。
おていさんに引っぱたかれ、鶴屋さんにキレられ……少しは反省したでしょうか。
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十、憑きものが落ちた歌麿
※第48回放送「蔦重栄華乃夢噺」
源内生存騒ぎから始まったチーム写楽。本作では定説の斎藤十郎兵衛だけでなく、複数絵師説が採られました。
これまで「鬼の子」として疎外されていた歌麿が、みんなと一緒に写楽となったことで、永年のわだかまりが解けたようです。
最後に蔦重を「義兄さん」、おていさんを「義姉さん」と呼ぶ姿は、憑きものが落ちたように感じられました。
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番外編「駿河屋の階段転がし」
駿河屋の親爺様と言えば、階段転がし(仮称)がおなじみです。流石に後半は見なくなりましたが……。
たいてい蔦重の不始末に対してですが、一度鶴屋さんを転がした場面では、多くの視聴者が胸すく思いだったかも知れませんね。
もっと見たかったですが、他にも転がして欲しい方はたくさんいました。一度体験してみたいという方は……いないですよね?




