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江戸時代にもあった!モテる為のメンズ向けファッション誌「当世風俗通」の内容とは

江戸時代にもあった!モテる為のメンズ向けファッション誌「当世風俗通」の内容とは

毎月決まって購入するファッション雑誌はありますか?最近はネットやアプリでファッションスナップを見ながら、流行をチェックしている人も多くなっていると思いますが、江戸時代にもおしゃれに気を使う人はもちろんいたわけで、そんな人達に向けた雑誌もいろいろと刊行されていました。

今日は江戸時代に刊行された「当世風俗通(とうせいふうぞくつう)」という指南書を紹介します。

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約260年続いた江戸時代。安定した統治がおこなわれ、大きな戦争もなく平和な世であったと言えます。泰平の世が続いていた江戸時代後期になると、武士のなかには甲冑の着方もわからない者が少なくなかったそうで…

当世風俗通は安永2年(1773年)に金錦佐恵流という人物によって書かれた書物で、現代風に言えば”今どきファッション紹介マガジン”といった感じでしょうか。安永2年当時のイケてるメンズファッションが紹介されているんです。

大辞泉によると”若者向けの傾城買いの指南書”とのことで、”傾城買い”とは遊女と遊ぶ、遊女を買うことを指しますので、カジュアルな普段スタイルというよりも、ここぞという時のキメスタイル寄りですね。

実際に内容を見てみると、当時の若者のおすすめスタイリングを絵図入りで紹介しており、それぞれのスタイルに極上之息子風、上之息子風、中之息子風、下之息子風などの見出しが付いています。

このあたりは現代でいうところのストリート系、オラオラ系、ちょいワル系などのジャンル分けに似ていますね。

2ページ目 イケてるヘアスタイル紹介。もちろん、ちょんまげ

 

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