手洗いをしっかりしよう!Japaaan

朝ドラ「あんぱん」ドキンちゃんのモデルだった!?嵩の母・登美子(松嶋菜々子)のモデル・柳瀬登喜子の生涯

朝ドラ「あんぱん」登喜子(松嶋菜々子)のモデル・柳瀬登喜子の生涯 〜結婚4回の母は、まさかのドキンちゃんのモデルにもなった!?

朝ドラ『あんぱん』で、特に異彩を放つキャラクターが、柳井嵩(やなせたかしがモデル)と柳井千尋の母・登美子です。

この登美子、モデルとなったのは、やなせたかしの母・柳瀬登喜子でした。

明治生まれの女性としては当時珍しい「母・妻・働く女」という三つの役割を渡り歩いた一個の人生記として、きわめてドラマティックな軌跡を残しました。

それでは柳瀬登喜子の激動の人生を見ていきましょう。

※「あんぱん」に関連するオススメ記事

朝ドラ「あんぱん」に登場する、のぶの最初の夫・若松次郎のモデル「小松総一郎」の実像に迫る!

朝ドラ『あんぱん』では、のぶの最初の夫として若松次郎という青年が登場します。彼には、実際にモデルとなった人物がいました。[caption id="attachment_248414" alig…

朝ドラ「あんぱん」山寺宏一演じる座間晴斗にはモデルが!やなせたかしの恩師・杉山豊桔の生涯とは?

朝ドラ『あんぱん』では、主人公の浅田のぶ(池田愓がモデル)と柳井嵩(やなせたかしがモデル)が様々な試練に直面します。しかし同時に、二人は多くの人々と出会い、影響を受けて未来を切り開いていきます.…

谷内家の「お嬢さま」時代

1894(明治27)年、柳瀬登喜子は、高知県香美郡在所村で谷内保定・鐵夫妻の次女として誕生しました。谷内家は地元でも指折りの大地主の家であり、経済的にも富裕であったと考えられます(登喜子の意識の高さがわかりますね)。

成長した登喜子は、県立第一高等女学校に進学。華やかな着物を粋に着こなす姿と、生まれ持った美貌で、周囲でも一目置かれる存在でした。そのため、在学中から良縁の噂が絶えなかったと伝わります。

結局、登喜子は在学中に豪商と結婚。しかし婚家になじめず短期間で離縁し、実家へ戻ったと伝わります。この早すぎる離婚は、後年の決断力の萌芽でもありました。

しかしバツイチとなった登喜子に、運命的な出会いが訪れるのです。

1918(大正7)年、登喜子は上海帰りのエリート編集者・柳瀬清と再婚します。

翌年2月に長男の(のちのやなせたかし)を出産。大正10(1921)年には次男・千尋も授かりました。

その後、登喜子たちは朝日新聞上海特派員となった清に同行して移住します。

しかし大正13(1924)年、清は赴任先の厦門で急逝。登喜子は30歳という若さで未亡人となってしまいました。

残された道は、幼子を伴って高知へ帰還するだけでした。

2ページ目 登喜子の教え「ずるくあれ」〜そして作品への影響

 

RELATED 関連する記事