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大河「べらぼう」稀代の天才・平賀源内(安田顕)が「暗闇」に陥り悲劇的な終焉を迎えてしまう“なぜ?”【後編】

大河「べらぼう」稀代の天才・平賀源内(安田顕)が「暗闇」に陥り悲劇的な終焉を迎えてしまう“なぜ?”【後編】:2ページ目

源内の脳裏に浮かんだ「物類品隲」は学者としての代表作

過去を思い出す源内の脳裏に浮かんだ『物類品隲(ぶつるいひんしつ)』も、学者 ・平賀源内を代表する重要な書物

日本における「博覧会のはしり」と言われる全国各地の物産を集めた「薬品会」を開催し、約2,000種類の産物のうち、重要な360種を解説してまとめたものです。朝鮮人参や甘薯など海外からの輸入に頼っていたものを国内生産して自給体制を構築し、国益をあげようという狙いから作ったものです。

 

バッタもの呼ばわりされるエレキテルだけではなく、こんなに真面目に物事を研究していた源内

革新的なアイデアマンなのに、江戸時代の封建社会ではその才能が必ずしも受け入れられず、特に蘭学や西洋技術への関心は幕府に警戒され、経済的困窮することもあったと伝わります。真剣に我が身を削って国益を想い行動しているのに、理解してもらえないという挫折感や孤独感も、源内の光を徐々に弱まらせていったのかもしれません。

3ページ目 才能や存在が輝いていただけに「陰」も濃くなる

 

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