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大河「べらぼう」稀代の天才・平賀源内(安田顕)が「暗闇」に陥り悲劇的な終焉を迎えてしまう“なぜ?”【後編】

大河「べらぼう」稀代の天才・平賀源内(安田顕)が「暗闇」に陥り悲劇的な終焉を迎えてしまう“なぜ?”【後編】:4ページ目

いわく付きの屋敷に引っ越してから闇を深めていったのか

キセルを手にした平賀源内の有名な肖像画を描いた高松藩家老・木村黙老(きむらもくろう)の随筆『聞くままの記』には晩年の源内の変化が記されています。

引っ越し好きの源内は何度も転居をしたものの、亡くなる半年くらい前に盲人(神山検校)の旧宅に移ってから精神的に不安定になったと書いてあるそうです。

この神山検校は、非常に悪どい金貸しで野たれ死にをするも、毎回自分の金を探しに幽霊となり現れ、新しい住人に聞いてまわるという噂が立ち「幽霊屋敷」として売れなくなったのに、なぜか源内が購入したとか。

認められない日々に疲弊し孤独感を募らせ光を失った源内は、幽霊屋敷の幽霊に闇に陥されたのか、はたまた暗い部屋の中一人孤独を募らせ自ら闇に入り込んだのか……。

その後、源内は“仕事で関わった大工と飲んだ末に口論となり、自身の刀を抜いて大怪我を負わせて投獄。食事も満足に取れないような不衛生な牢獄で破傷風を発症し、治ることなく享年52歳で亡くなった(諸説あり)”という話が知られています。

5ページ目 さまざまな疑惑や推測が展開されている源内の死

 

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