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【大河べらぼう】蔦重とのコラボにネット歓喜!朋誠堂喜三二こと平沢常富(尾美としのり)とは何者なのか?

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「宝暦の色男」は仕事も遊びも全力だった?

一方で若いころから吉原遊廓に通い続け、「宝暦(1751~1764年)の色男」などと自称しました。

吉原遊廓は単に性欲の処理だけではなく、社交の場としても機能しており、江戸市中では話しにくい情報交換なども行われていたようです。

遊びの中で様々な情報を仕入れ、それを外交官の本業に活かしていたのかも知れませんね。

※純粋に女好きである可能性もありますが……。

仕事も遊びも全力?な平沢常富は文才にも秀で、勤めの合間に筆を振るった黄表紙作品でヒットを飛ばします。

また狂歌師としても活躍し、田沼政権時代は天明狂歌ブームを巻き起こしました。

多くの狂歌連(連はサークル)に名を連ね、一世を風靡するのです。

いくつ名前があるの?使い分けた多彩な名前

平沢常富は様々なペンネームを使い分けたことで知られており、有名なものでもこれだけありました。

  • 朋誠堂喜三二:戯作者として。
  • 手柄岡持(てがらの おかもち):狂歌師として。
  • 楽貧王(らくひんおう):狂歌師として。
  • 亀山人(きさんじん):青本作家として。
  • 道陀楼麻阿(どうだろう?まぁ):滑稽本作家として。
  • 雨後庵月成(うごあん げっせい):俳人として。
  • 朝東亭(ちょうとうてい):同じく。
  • 平角(ひらかく、へいかく):通称。平格とも。
  • 知足(ちそく):字。
  • 愛洲(あいす):号。祖先の苗字から採った。
  • 平荷(へいか):隠居号。

通称とは元服(成人)した男性が諱(いみな。実名、忌み名)を直接呼ばぬようにつけた名前で、公文書などにも多く記載されています。

字(あざな)とは中国大陸の習慣で、こちらも成人男性の諱に代えて呼ぶ名前でした。

それにしても、どうだろう、まぁ。実に多くの名前を使い分けていたのですね。

自分や周囲がこんがらがってしまうことはなかったのでしょうか。

筆者の個人的には、楽貧王(貧乏を楽しむ者こそ、真の王)という名前がお気に入りです。

3ページ目 寛政の改革を批判してお叱り?

 

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