
武士道とは何か?価値観の集合体『武士道』の教えは、私たちの現代生活に大きく影響し続ける
「武士道」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
映画やアニメでよく見かける、名誉のために命を懸ける勇敢な武士たち?
それとも、礼儀や義理を重んじる日本の古き良き精神文化?
武士道は、まさにそうした価値観の集合体であり、現代の日本社会にも深く影響を与えているのです。ただ、なかなか目に見えてこないものだからこそ、なんとなく曖昧模糊としていて、実態がつかみづらいですよね。
Japaaanでは、これまでも『葉隠』などから、「武士道」というものを考察してきました。
【武士道】あなたはどう生きるのか…江戸時代の武士道教本『葉隠』が説く、志に生きる大切さ
「武士」の本当の姿とは?戦国時代から江戸時代、明治維新まで変化してきたその役割
今回は、新渡戸稲造の『武士道』なども参考にしながら、また一つ違った側面から『武士道』についてわかりやすくまとめてみたいと思います。
生き方のルール「武士道」
武士道は、元々は日本の武士たちが守っていた「生き方のルール」でした。これには、「忠義」や「名誉」、「義理」、「礼節」といった価値観が込められており、これらはすべて武士がどう生きるべきか、どんな人間であるべきかを教えてくれます。
では、これらの価値観がどう現代に繋がっているのかを見ていきましょう。
「忠義」
まず、「忠義」。武士たちは、主君への忠誠を何よりも大切にしていました。命を懸けてでも忠義を守る、その姿勢は、今も「誠実さ」や「責任感」といった形で、私たちの日常に息づいています。
例えば、仕事で信頼を勝ち取るためには、自分がどれだけ誠実に取り組んでいるかが大事です。これは、武士たちが命を賭けて守った「忠義」と同じ精神が根底にあるからです。
「名誉」
次に「名誉」。武士は、自分の誇りを大切にし、恥をかくことを最も恐れました。彼らは「約束を守る」「人を裏切らない」といったシンプルなことを徹底し、その名誉を守っていたのです。
現代でも、「信用を大切にする」「裏切らない」といった考え方は、社会の中で非常に重視されています。ビジネスの世界でも、信頼関係があって初めて成り立つものが多いですよね。