「光る君へ」藤原道長よ…妻の実家で元カノと何やってんの!第36回放送(9月22日)振り返り:3ページ目
藤原公任「若紫はどこですか?」実際はノーコメントだった、賢い藤式部
左衛門督、「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ」と、うかがひたまふ。
源氏に似るべき人も見えたまはぬに、かの上はまいていかでものしたまはむと、聞きゐたり。
※『紫式部日記』より
【意訳】左衛門督(さゑもんのかみ。公任)がやってきて「恐れ入りますが、こちらに若紫さまはいらっしゃいませんか?」と尋ねられた。
『源氏物語』作者である藤式部がいることを知ってのジョークなのは解るが、面白くない。
内心「光る君(光源氏)そっくりの美男子もいないのに、そのパートナーである若紫がいる訳ないでしょう?」と思って聞き流した=無視したのだった。
……劇中では公任が「若紫のような美女はいないか」と余計な一言(ハラスメント発言)を発したために、まひろが真っ向からガン飛ばして「光る君のような美男子がいない≒当然お前も美男子ではないのだから若紫がいる訳がない」とやり返すアレンジとなっています。
史実の方が気が利いているし、わざわざ公任にハラスメント発言をさせ、それに反撃する描写を入れるのは少々野暮に感じました。
こういう男女の対立や男性をやり込める強い女性像が好きなのでしょうね。