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遣唐使廃止後にますます発展して日本文化に影響を与えた平安時代の「国風文化」とは?

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宗教・芸術分野への影響

宗教にも大きな変化がありました。平安時代中期から後期にかけては疫病が大流行したり、政治が揺らいだり、生活を脅かすような事態が続いた結果、人々の間にとても大きな不安が生まれていたのです。

そのため、仏教の教えが正しく行き渡らず、それどころか正しい教えが消えてしまうという「末法思想」が広がりつつありました。

そんな時、阿弥陀仏に縋って念仏を唱えることで極楽浄土に行けるという「浄土信仰」が生まれました。これは人々の間であっという間に広まり、のちに浄土宗などの宗派が生まれることになります。

さらに、この浄土信仰が芸術にも大きな変化をもたらします。

彫刻では阿弥陀如来像が寄木造の技法を用いて製作されるようになり、仏教絵画では来迎図などが描かれるようになりました。

他にも仮名文字の登場によって物語性のある絵画や絵巻物が登場。山や川など日本の風景を描いた「大和絵」が誕生します。

国風文化で見られるものはいずれも、日本の文化発信の中心的存在である貴族層の生活の中で発展していきました。彼らによって日本人独自の感性が磨かれていったと考えられています。

参考資料

 

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