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「鎌倉殿の13人」ついに比企一族の滅亡。頼家が目を覚ますと…第31回放送「諦めの悪い男」振り返り

「鎌倉殿の13人」ついに比企一族の滅亡。頼家が目を覚ますと…第31回放送「諦めの悪い男」振り返り:3ページ目

頼全の暗殺に、豹変する実衣

この段階で源氏嫡流の血を引くのは、頼朝の息子、頼家・千幡。全成の息子、頼全と時元。全成が死んだ今、次の鎌倉殿の候補は、一幡・善哉・千幡の3人である。

と、ナレーションが入りました。阿野全成(演:新納慎也)の遺児・頼全(演:小林櫂人)はすぐに殺されましたが、嫡男の阿野時元(OPを見てもキャストは不明)も登場させるみたいですね。

頼全は庶子なので実衣(演:宮澤エマ。阿波局)の子ではないのですが、話の都合上どっちも二人の子に設定したものと思われます。一方、唯一の嫡男である時元は『吾妻鏡』では謀叛を起こして討伐されるのですが、それはまだ先の話し。

さて、京都で修行していた頼全の暗殺を主導したのは源仲章(演:生田斗真)。何だかとってもやなヤツそうですね。首が刎ねられる瞬間の「オゲー」と言わんばかりの表情がたまりません。

そんな報せを受けた義時が「北条の者を集めよ」と一族の緊急会議を開きますが、その中に妹婿だった稲毛重成(演:村上誠基)の姿はありません。

既に妻は亡くなっていても、同じく妹婿である畠山重忠(演:中川大志)の従兄弟なのですから、その辺つながりでも顔を出して欲しかったところです。

「この子たちは私のそばにいるの。手放したりするものですか」

残った子供たち(時元と娘二人)を避難させようとする政子(演:小池栄子)の提案を拒絶する実衣。離れ離れになりたくないのは解りますが、だったら一緒に避難する(前回と同様、母子そろって政子の元にいる)という選択肢はないのでしょうか。

余談ながら、この実衣の娘二人はそれぞれ四条隆仲(しじょう たかなか)、藤原公佐(ふじわらの きんすけ)に嫁ぎます(たぶんストーリーには出てきません)。

「すぐにでも比企を攻め滅ぼしてください。首をはねて大きい順に並べるの」

我が子を殺された怒りから、サラッとそんな事を口走るようになった実衣。長い年月を経て随分と変わったものですが、これで後に時元が政子と義時の差し金によって討伐された時、どんな事を口走るのでしょうか。

4ページ目 分割統治と臨終出家

 

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