「鎌倉殿の13人」やってくれましたね、最後の最期で…第30回放送「全成の確率」振り返り:4ページ目
トキューサ爆誕!北条時連、名を時房と改める
「トキューサ?」
「ときふさ、です!」
今後、都で活躍したいなら……ということで、平知康(演:矢柴俊博)からアドバイスを受けて北条時連(ときつら)から改名した北条時房(演:瀬戸康史)。
わざわざカットで「トキューサ」とテロップを入れていたので、何か時房を「トキューサ」と呼んでいた出典があるのかと調べたものの、結局のところ単なる内輪ネタと知って苦笑いでした。
(SNS等で話題になっていたので大方「ときふさ」の訛りであろうとは思っていましたが……)
まぁそれはさておき。この改名の一件について、『吾妻鏡』では他人の名前を笑いものにした知康そして一緒に笑っていた頼家に尼御台・政子(演:小池栄子)が激怒。それを「今は耐えましょう」となだめる義時・時房……という筋書きですが、大きくアレンジされていました。
でも、人の名前にケチをつけるなんて失礼なヤツですね。りく(演:宮沢りえ。牧の方)がちょっとばかり怒ってくれたのがせめてもの救いでしょうか。
しかし、父親である時政も「連」という字は三浦一族とのつながり・義理でもらっただけで、実のところあまり気に入っていなかったと笑います。
え、それって失礼じゃありませんか?時連の字は、五郎が元服した文治5年(1189年)、頼朝の指名で烏帽子親となった三浦十郎義連(みうら じゅうろうよしつら。佐原義連、三浦義澄の末弟)からもらった大事な一文字。
五郎だって人格者として尊敬していた(であろう)義連からもらった名前を、そんな粗末に扱うとは思えません。
まぁトキューサこと時房だって素晴らしい名前ですが、もうちょっと時連という名前にも愛着を持っていて欲しかったと少し残念でした。
この三浦一族を粗末に思っていることが、のちのち時政の不利とならねば(幼なじみの次郎こと三浦義澄が草葉の陰で泣いていなければ)いいのですが……。