結局何が違うの?「姫」「御前」「局」など、昔の女性の呼び名・敬称あれこれ
2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場する「巴御前(ともえごぜん)」。木曽義仲(きそよしなか)の愛妾として登場しますが、この「御前」っていったい何?と思われる方も意外と多いのではないでしょうか?
これは個人名ではなく、女性の呼び名のひとつ。そこで今回の記事では、「御前」などの女性の呼び名について、その違いなどを詳しくご紹介したいと思います。
昔の女性の呼び名・敬称
身分の高い女性や特定の場所にいる女性、特定の仕事をする女性たちには、呼び名がありました。有名なものでいうと、先ほどもご紹介した「○○御前」や「○○姫」、「○○局(つぼね)」など。
でも、それぞれの違いって、ご存じですか?
「○○御前」とは?有名な人物は?
「○○御前(ごぜん)」とは、貴人や高位の人につけられる敬称です。
その妻の敬称としてもつけられました。先ほどの巴御前や、源義経の妾であり、白拍子(しらびょうし)という、頭に烏帽子をかぶり水干(すいかん)という装束を着て、太刀を腰につけた男装姿で舞うことを仕事にしていた女性などが有名です。
美しき女武者!木曾義仲と共に戦いその最期を語り継いだ女武者・巴御前の生涯(上)
「色白く髪長く、容顔まことに優れたり。強弓精兵(ごうきゅうせいひょう)、一人当千の兵者(つわもの)なり」『平家物語』(木曾殿最期)にそう記された美しい女武者こそ、木曾冠者(きそのかじゃ)こと源義仲…
この2人のように女性に用いるのが多い印象ですが、男性に対して使われることもあります。
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