図々しすぎる!「ちょっと」で20年も居候、源頼朝の挙兵を待ち続けた佐々木一族のエピソード
「ちょっとウチに寄っていきなよ」と言われた時、皆さんならどのくらいの滞在時間を想像しますか?
5分10分だと、さすがにちょっと過ぎる気がしてしまうものの、30分を超えた辺りからソワソワしはじめ、1時間も過ぎれば「そろそろ……」と言ったところでしょうか。
そう聞くと「別に何時間でもいられるけど?」と思う方もいるでしょうが、そういう気ごころ知れた間柄であれば、そもそも「寄って行きな」なんて言わず、こっちから「今日お前ン家行くわ」というノリでことが運ぶでしょう。
で、居心地がよかったのかついつい長居してしまい、ぶぶ漬けが出されなかった(あるいは出されたものを平らげた)場合、夜遅くなって「もう今日は泊まってく?」段階に進んだり進まなかったりしますが、皆さんなら何泊を想定するでしょうか。
普通はその夜限りの一泊でお暇するでしょうが、中には「俺は何泊でも(泊めてもらって)大丈夫」という厚かましい手合いもいるようで、そこまでくると、もはや居候と言えるでしょう。
今回は平安時代、そんなちょっとしたキッカケから途方もないスケールの居候となってしまった、とある武士のエピソードを紹介したいと思います。