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令和3(2021)年の立冬は11月7日。誰もが当たり前に使っている「冬」の語源を紹介!

令和3(2021)年の立冬は11月7日。誰もが当たり前に使っている「冬」の語源を紹介!

「冬」は保存食?糸の結び目?

せっかくなので冬という漢字についても、その成り立ちを見てみましょう。

冬のつくりは象形文字に由来し、上部が保存食をつくるために食糧を吊るした様子を、下部の冫(にすい)は氷を表していると言われています。

また別説として、この漢字全体が糸の末端を結んだ結び目を表し、一年の結末、終わりの季節を表す「ふゆ」に当てたとも言われるようです。確かに「一年の締めくくり」などとも言いますね。

昔から「冬来たりなば、春遠からじ(意:冬が来たのであれば、春は遠くない)」と言うように、寒くて厳しい冬が来れば、必ず春はやって来ます。

人生も同じことで、困難な時期を乗り越えれば、必ず春は巡り来ると信じて、日々精進して生きたいものです。

※参考文献:

  • 阿久根末忠ら編『現代こよみ読み解き辞典』柏書房、1993年3月
  • 小松寿雄ら編『新明解 語源辞典』三省堂、2011年8月
  • 武光誠『日本人も知らない やまとことばの美しい語源』河出書房新社、2018年4月
  • 辻井京雲『図説 漢字の成り立ち事典』教育出版、1993年10月
 

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