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喫茶、我慢、覚悟も!まだまだある、仏教が由来になっている日本語たち:その2
以前Japaaanで、”仏教由来の日本語”ということでいくつか紹介しました。
“懐石“という言葉は仏教由来?仏教と茶道の影響を受けた和食文化
開発、愛嬌、玄関…あれもこれも!?仏教が由来になっている日本語たち:その1
好評につき、今回も仏教由来の日本語を紹介していきます。
知事
この言葉は、元々サンスクリット語の“Karamadana”の漢訳が語源とされています。本来の意味は、「事象を知ること」「司ること」という意味で、元々は禅宗寺院で雑務をする役職のことをさしました。
喫茶
「喫茶店」などといって、割と手軽なイメージがあるこの言葉。実はもともと禅宗で用いられていた「喫茶喫飯(きっさきっぱん)」という言葉から来ています。喫茶喫飯とは、お茶を飲んでいるときには、目の前のお茶を飲むことに集中し、ご飯を食べるときには、目の前のご飯を食べることに集中しようという、修行の本質を表す言葉です。
安心
この言葉も中国の禅宗の書物『無門関(むもんかん)』が出典。仏教では、「あんじん」と読み、悟りを開き、心が安らかになっている状態を表しています。
大衆
仏教では、「だいしゅ」と読み、仏教に帰依した「多くの僧侶」のことを指しました。そこから転じて、現代の意味のように「多くの人」を示す言葉として使われるようになりました。
億劫
「劫」とは、古代インドの数学の単位で、極めて長い宇宙論的な時間を表しています。
『雑阿含経』や『大智度論』など多くの経論では、「一劫」を、「四十里四方の大石を、いわゆる天人の羽衣で百年に一度払い、その大きな石が摩滅して無くなってもなお終わらない時間、あるいは、方四十里の城に小さな芥子粒を満たして百年に一度、一粒ずつ取り去り、その芥子がすべて無くなってもなお尽きないほどの長い時間」だとしています。
いずれにせよ、気が遠くなるような、とっても長い時間のことを表しています。そして、その「劫」が億もある、ということから、果てしなく長い時間の前で、やるべき意欲をなくしてしまった状態をさし、そこからめんどうで気が進まないさまを表すようになりました。
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