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お正月飾りやご祝儀袋…日本の暮らしを彩る「水引」の歴史、種類や使い分け

お正月飾りやご祝儀袋…日本の暮らしを彩る「水引」の歴史、種類や使い分け

水引の代表的な結び方4種類を紹介

さて、水引の起源について紹介したところで、水引は結んでナンボですから、以下に代表的な結び方を紹介したいと思います。

あわじ結び(アワビ結び)
水引の基本的な結び方の一つで、貝のアワビ(鮑)に似ているためアワビ結びとも呼ばれます(あわじ、が淡路島に由来するのかは不明)。
アワビは百年生きると言われ、熨斗(のし)鮑にも用いられる縁起物ですが、香典など不祝儀の時にも使える万能選手です。

結び切り(本結び)
引いて結び切ることから、近年(昭和以降)では「結び切る=二度と繰り返さない」という意味が込められ、結婚式や快気祝い、葬儀など「繰り返したくないこと」に多く用いられます。
ただし、かつてはあわじ結びよりも簡単なので、フランクな寸志や心付けなどに多様されたそうです。

輪結び(引き結び)
結び切りの場合は(物事を繰り返さぬよう)水引の末端を短く切るのですが、それを切らずに両端をぐるりと回して輪をつくる結び方です。
「縁を切らない」「万事丸く納まるように」という願いが込められ、特に婚礼などで多く用いられます。

蝶結び(リボン結び)
靴ひもなどを結ぶ時にも使われるあの結び方で、何度も結び直せることから、何度あっても嬉しいこと(例:昇進、出産祝いなど)に用いられます。
ただ、水引は一度結んだらほどくことを前提としていないため、本来の結び方ではありませんが、時代や人々のニーズによって少しずつ変わっていくのもまた文化のあり方と言えるでしょう。

水引文化は奥が深く、これ以外にもまだまだたくさんあるので、興味が湧いたら調べてみると、出来ればチャレンジしてみると楽しいでしょう。

3ページ目 シーン別・水引の使い分け色々

 

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