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江戸時代、歯磨きや洗濯は何を使ってたの?毎日の食事はどんなもの?江戸庶民の暮らしアイテム
一時期の歴史ブームによって、「江戸」のエコな社会や、上水道の発達など以外にシステム化されていた暮らしぶりは知られていることでしょう。
ただ、現在私たちの周りには西洋野菜やプラスチック商品が流布していることもあり、実際の生活を思い浮かべるのは難しいかも。今回は生活の細かなところに切り込んでみたいと思います。
毎日魚を食べていたわけじゃない?
江戸のおかず、といえば魚を一番に思い浮かべますが、そうそうたくさんの種類の魚が食べられていたわけではなく、裏長屋の食卓にのぼるのは鰯や秋刀魚が主だったと言われています。
主に長屋の住人は天秤棒を担いだ棒手振りから購入していましたが、生魚を新鮮なうちに食べられる機会がない場合は、干物に頼るしかなかったようです。また、魚ではなく「むきみ」と呼ばれるあさりやしじみも一般的でした。
魚介類ではありませんが、豆腐は『豆腐百珍』という本が出版されるくらい、愛されていました。
野菜は?江戸っ子は大根が大好き
いまはジャガイモやキャベツ、玉葱などがいつでもスーパーに置いてある定番野菜かもしれません。
しかし江戸時代は違います。大根・小松菜・茄子・牛蒡・人参・カボチャ・筍などが主。薬味としては生姜・葱・茗荷などです。
野菜の中でも特に大根は一年中食べられており、煮物・沢庵漬け・切り干し大根として愛されていました。
江戸ブランドとして、「練馬大根」「谷中生姜」「滝野川人参」「居留木橋カボチャ」「早稲田茗荷」などがあります。今は畑などの面影が微塵もない地域ばかりですね。近郊の野菜が江戸の食を支えていたかがわかります。
江戸前ってどこからどこまで?
江戸前の定義ですが、「西は品川州崎一番の棒杭から東は深川州崎末棒杭」と言われます。現在で言うと、品川区東品川一丁目辺りから、江東区木場一丁目辺りまでですね。
そこで穫れた魚は主に、鯵や鯛、平目、鱚、さよりなど。芝エビや穴子、シャコなどもありました。海だけではなく隅田川・深川などの鰻も江戸前に含まれます。
以前ご紹介した浅草海苔も江戸前の代表ですね。
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