最強パワースポット「恋愛弁天」に伝わる悲話…平家物語に描かれた、夫の後を追った妻の深い悲しみ
ここ数年、パワースポットを訪れる人が後を絶ちませんよね。そんな中で、恋愛に最強だといわれている氷室神社の「恋愛弁天」を今回はご紹介します。この恋愛弁天には、平家物語でも描かれたある悲しい話が伝わっているのです。
最強パワースポットの氷室神社「恋愛弁天」
1800年の歴史がある氷室神社は、兵庫県神戸市にあります。仁徳天皇の兄がこの場所で氷室(氷を貯蔵する洞窟)を見つけ、氷を天皇に献上したことが名前の由来となっています。
祀られているのは、市杵島比売(いちきしまひめ)・大国主命(おおくにぬしのかみ)・仁徳天皇(にんとくてんのう)です。
大国主命は出雲大社の祭神として有名で、市杵島比売は宗像三女神と呼ばれる三姉妹の女神のうちの1柱です。海を守る女神であり、かなりの美女だと伝わっています。
この女神を、厳島神社(広島県)からこの地に奉斎したのが平清盛です。そして後の神仏習合により、市杵島比売は仏教の弁才天と同一視されるようになりました。
弁才天は七福神の一員であり、こちらも美女として知られています。また、水神でもありますので、これらの共通点から市杵島比売と同一視されるようになったのでしょう。
この弁才天と習合した市杵島比売が恋愛弁天と呼ばれるようになったのは、平家物語でも描かれたある悲話が関わっているのです。
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