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弥次郎兵衛(やじろべゑ)人形の語源、実は「東海道中膝栗毛」の主人公から:3ページ目
終わりに
弥次郎兵衛は支点に対するバランスさえとれれば、腕の本数や形状、錘の数など柔軟にアレンジできるため、昨今ではよりユニークなデザインの作品が創られています。
あっちへフラフラ、こっちへヨロヨロ……どんなに危なっかしくても、決して倒れず立ち続ける姿は、たしかにいつもハラハラさせられる「弥次喜多(やじきた)道中」そのもの。
それでいてずっと見飽きず、不思議な安心感を覚えてしまう弥次郎兵衛は、時代と共に姿かたちを変えながら、これからも広く人々に親しまれることでしょう。
※参考文献:
松村明監修『大辞泉』小学館、1995年11月
『改訂新版 世界大百科事典』平凡社、1998年3月
『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005年12月
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