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源義経は複数いた?美男子ではなかった?日本各地に残る義経伝説の実情とは

源義経は複数いた?美男子ではなかった?日本各地に残る義経伝説の実情とは:3ページ目

義経は美男子ではなかった?

そもそも義経は美男子ではなかったのでは?という声も聞こえてきています。義経美男子説の根拠とされる1つとされるのは『義経記』であり、そおんあかで牛若(丸)こと義経は、器量も容貌も不足がなく、非常に色が白く、鉄漿に薄化粧して眉が細く、被衣をかぶって潜んでいる姿は松浦佐用姫や楊貴妃のようだと記されています。

松浦佐用姫は夫が百済に行く際、別れを惜しんで山上で領巾を振り、石になったといわれる伝説の美女のこと。つまり、義経は幼いころから色白の美女のように美しかったということです。

ところが、『平家物語』に記された義経の容貌は、『義経記』とだいぶ異なります。そのなかで義経は、「色が白く、背が低く、前歯が2つ出ていた」と記されています。色は、白かったようですが、美男子だったとは思えません。さらに、『源平盛衰記』にも「顔が長くて、身長は短く、色が白くて歯が出ている」と記してあります。

3つの文献から確実にいえそうなのは色が白いことだけ。3つの文献を参考に義経の容貌を想像すると、「色白の小柄の男で前歯が出ていた」というのが真相のようです。

では、にもかかわらず義経美談施設が後世に伝わったのはどうしてでしょうか。

4ページ目 2人の義経?

 

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