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歌舞伎や寄席、相撲でよく見る「江戸文字」実は呼称もデザインも全て違う。正しくはなんて言うの?

歌舞伎や寄席、相撲でよく見る「江戸文字」実は呼称もデザインも全て違う。正しくはなんて言うの?

歌舞伎は「勘亭流」、通称「芝居文字」

歌舞伎で使われるのは「勘亭流」、通称「芝居文字」とも呼ばれます。1779年(安永8年)に御家流の書家であった岡崎屋勘六が中村座の依頼で考案。勘亭流の名は彼の屋号「勘亭」に由来します。

でっぷりとした太い線が内側へ巻き込むように隙間なく書かれた書体は、わざと判別できるかできないかのギリギリまでデフォルメされています。これは「何と書いてあるのか読めれば、あなたは『通』だよ」という遊び心が込められているといいます。

歌舞伎の看板や番付など人の目に触れる宣伝媒体以外にも、俳優が使用する台本や楽屋表示などにも使用されています。しかし台本にも使用されるようになったのは、河竹黙阿弥(1816年‒1893年)以降といわれています。

3ページ目 寄席の寄席文字は「橘流」

 

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