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西郷隆盛の弟・西郷従道には刺青があった?刺青師の間で伝承のように語られるエピソードを紹介!

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弁天お雪と呼ばれる女刺青師と恋仲に

密偵時代、従道は吉三と名乗り、弁天お雪と呼ばれる女性と恋仲になります。お雪はかなりの美人で艶っぽい雰囲気でありながら、背中には迫力のある弁天様、両腕には牡丹の模様がある女刺青師でした。

吉三は、同じく刺青師だったお雪の父親に刺青を施してもらっていたのです。侍でありながら刺青を入れたのは、密偵として市井に紛れるためだったのでしょう。そのため、お雪には正体を明かしていません。

吉三の刺青とは、背中一面に花和尚魯智深大蛇退治(かおしょうろちしんだいじゃたいじ)、両腕には昇り竜・降り竜だったそうです。魯智深は水滸伝に出てくる登場人物。渾名を花和尚といい、現在でもこの花和尚魯智深が蛇退治をする刺青があります。

しかし刺青が完成する間近に、吉三が行方不明になります。おそらく、薩摩から連絡が来て姿を消したのでしょう。

吉三が自分の前から姿を消したあともお雪は彼を想い続けますが、借金を苦にして自害した父親の負債を抱え込むことに……。

3ページ目 易聖・高島嘉右衛門の予言

 

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