自分で直せちゃう!欠けた陶磁器を装飾して直す伝統技法「金継ぎ」の修復セットまとめ
金継ぎ(きんつぎ)とは、うつわのヒビや、割れたり欠けたりしたところを漆で接着して、金などで装飾しながら修復する伝統的な技法。金繕い(きんつくろい)とも呼ばれます。ものを大事に使う気持ちや、再生させる喜び、修復した部分を「景色」と呼んで愛でる日本ならではの美意識が詰まった金継ぎは、静かなブームとなり、海外でも“KINTSUGI”として知られています。
漆を使う作業というと素人には難しそうに聞こえますが、最近では「金継ぎ教室」やワークショップも開催されたり、「金継ぎキット」が販売されていたり、意外と手軽にできちゃうんです。
金継ぎには大きく分けて2つの種類があります。
- 簡易金継ぎ=合成うるしを使用。かぶれが少なく、1〜3日程度で完成。食器には不向き。
- 本漆金継ぎ=天然の漆を使用。かぶれる可能性があり、手間も時間もかかる(1週間〜2・3ヶ月)。食器として使って安全。
金継ぎに必要な道具が揃った金継ぎキットもいろいろ出ています。初心者でも手軽に始められるキットをいくつかご紹介します。
金継初心者セット
東急ハンズの金継ぎ初心者セット。
天然素材を使って、割れてしまった陶磁器を直せます。天然の漆を使用するので、食器として安全に使用することができます。「金継工程解説書」付きなので、初めての方にぴったり。
漆芸材料セット
福井県越前市の「自然工房 与十郎」オリジナルの拭漆セット。生漆を使用しているので、食器への使用も可能です。オンラインショップではセットの他、チューブ入りの漆や漆用顔料などの材料なども販売しています。
セット内容はチュウブ入り漆 大 188g、テレピン油 500ML、拭き漆用 拭き取り紙 10枚、刷毛 小、サンドペーパー、ゴム手袋、砥の粉。金粉は別売りとなっています。
金継ぎ「美」セット
漆芸材料、螺鈿の材料が豊富に揃う「藤井漆工芸」の入門セット。コンパクトサイズで最低限の材料で学べる金継ぎセットです。
セット内容は金継ぎ用漆20g・プラベラ・耐水紙#600・ガムテレピン油100cc・真綿・手袋・毛棒・小皿・黒軸筆・本金泥粉0.2g・砥之粉 。
ウィ一クエンド漆職人 [ 金継ぎ編 ]
初めて漆を扱う方にも容易にできるよう、一通りの道具と材料、詳しい解説書と解説DVDがセットになっています。練習用の割れ皿も入っていて、本番の前の腕試しも可能。生漆を使用しているので食器への使用も安全です。
セット内容は純金粉・練習用金色粉・砥の粉・生漆・漆薄め液・漆練り盤・漆練りヘラ・細筆・割り箸・ 練習用割れ小皿・漆とき皿・作業用手袋・真綿・ 解説書・研磨紙・たこ糸・乾燥室(ダンボール外箱)