金鳥の夏、日本の夏♪蚊取り線香はいつからあった?蚊と人間の血をめぐる攻防:2ページ目
蚊取り線香以前、日本人の“蚊”対策とは
蚊取り線香が生まれる明治以前、日本人は長い間「蚊遣り火」というものを焚いていました。
蚊遣り火とは、よもぎや松・杉の青葉を火鉢にくべて焚き、その煙で蚊を燻しだすという方法です。
湿気の多い日本の夏、今のように道が舗装されているわけでもない時代には、蚊が大量発生していたと思われます。燻しだすのですから相当煙を焚くことになります。蚊は確かに煩わしいものですが、この煙ではそれこそ“けむたそう”で、人間まで燻し出されてしまいそうです。