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神社で神職が身につける装束は祭祀の内容で衣装が変わり、身分によって色が違う

神社で神職が身につける装束は祭祀の内容で衣装が変わり、身分によって色が違う:3ページ目

礼装

斎服(さいふく)といって、身分に関わらず紋無しで真っ白の袍と袴を身につけます。また、冠を被ります。

常装

狩衣と浄衣(じょうえ)の2種類があり、いずれの場合も烏帽子を被ります。正装と違い、狩衣の色・紋様は禁色(天皇の御服である黄櫨染、皇太子が着用する黄丹)以外であれば全くの自由です。ただし、袴は身分に応じた色・紋を身につけなければなりません。
狩衣は、平安時代以降の公家の普段着でもともとは狩の時に着用しましたが、動きやすいことから次第に普段着となりました。

浄衣は「清浄な衣服」という意味。斎服と似ていますが、冠ではなく立烏帽子を被るのでそこで見分ければよいでしょう。また、上半身は狩衣ですが紋をいれてはいけません。袖には紐が通してあり、裾がつぼまっているなどの違いがあります。

知られざる神職の装束、いかがでしたでしょうか。普段、御朱印を書いてくださったり、境内を掃き清めている姿を目にするのは「白い上衣に浅黄色の袴」の神職の方が多いと思います。また、袴の色で神職の身分が見分けられるようになっているのがよく分かったと思います。

参考写真:すべてACphoto

 

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