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で、食パンの「食」っていったい何なの?食パン1斤の大きさや重さはどれくらい?:2ページ目
日本にパンがやってきたのはいつ?
1543年に種子島に漂着したポルトガル人によって伝えられたのが最初だと言われています。その後来日したフランシスコ・ザビエルのキリスト教布教活動とともに、日本各地で知られるようになりましたが、徳川幕府による禁教令により外国人が排斥されたため、普及されることはありませんでした。
時代は下がり、1842(天保13)年。清国でアヘン戦争が起き、外国勢が日本にも攻めてくるかもしれないと考えた伊豆の代官・江川太郎左衛門が、パンが兵糧に向いているのではと考え、長崎出島で働いていた料理人に作らせたのが、日本人による最初のパン製造と言われています。
第二次世界大戦の後は、アメリカがもたらした大量生産型の四角いパンが一気に普及。8枚切りは、サンドイッチを好む米軍駐留兵士の要望から生まれたそうです。その後日本人の好みにあわせて、6枚切りや4枚切りが広まりました。
食パン1斤の大きさと重さは?
ちなみにパンの重さにも触れておきましょう。「斤」とは尺貫法における重さの単位の1つで、約600gです。しかしパンの単位で使われている1斤は、イギリスのポンドをもとにした約450g。パンの一山を「英斤」と呼んでいたのが、いつしか数え方の単位として定着したんですね。
パンは毎回同じ重さに焼き上げるのは大変なので、現在パンの重さは誤差として半斤を170g~、1斤を340g~510gと定められています。(日本パン公正取引協議会より)
斤は重さの単位なので、大きさについては特に定めてはいません。いくらふんわり大きくても、340g未満であれば半斤なんですね。
世界には様々な形のパンがあります。フランスではパン・ドゥ・ミといっていわゆるフランスパンが主流ですし、筆者がドイツに行ったときはプレッツェンという丸いパンが多く見られました。
イギリス人がもたらした、トースト文化がすっかり定着した日本。今後、惣菜パンや菓子パンが多様化しても、日本から食パンが消えることはなさそうです。
参考サイト:タイムスリップ横浜
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