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平安時代の雑学【2】罰ゲームもあった?平安貴族の、雅を重んじたロマンティックな宴を紹介

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今も続く風流な歌の集い・曲水の宴

平安時代で最も有名な宴のひとつに、寺社などでも行われることがある曲水の宴があります。これは小川など流れのある水のほとりに座って上流から盃を流し、それが自分のところに来るまで詩歌を作ると言うものです。場合によっては、作品が出来ないなどミスがあれば盃に入っている酒を飲まされる罰ゲームもありました。

この曲水は、元は古代中国で貴族や文人が行っていたものであり、大和朝廷に導入されたのが始まりで、今のようなスタイルになったのは平安時代からです。中世以降は断絶してしまった曲水ですが、多くの人々によって昭和になってから再現されました。平安装束を着用して歌を作る参加者の姿は、往古の姿を今に伝え続けています。

いかがですか?平安貴族の宴と言うと私達にはなじみが薄いと思われがちですが、今でも行われる花見や月見など、年中行事にも強い影響を与えています。そうしたイベントの時、同じようにして自然の美しさを愛でた貴族の心に思いを馳せるのも、一興かと思います。

画像:Wikipedia『曲水の宴』

 

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